【失敗談】600万円運用して思うソーシャルレンディングをおすすめしない3つの理由
どうも、くちぽて(@kuchipote)です!
投資先の分散化のため、ソーシャルレンディングに累計600万円の資金を投入してきました。しかし、2018年後半から遅延が多くなり、損失が確定的な案件でてきました。
私は2年間で600万円をソーシャルレンディングで運用してきましたが、現状おすすめしません。理由は3つあります。
- ソーシャルレンディングは本質的にハイリスク
- 投資家が判断できる情報が少ない
- 一つの貸し倒れがおきるとこれまでの利益が吹きとぶ可能性ある
ソーシャルレンディングとは?
ソーシャルレンディングとは、個人投資家がお金を借りたい会社へお金を貸すことで、金利収入が得られる新しい投資方法です。
引用元:クラウドポート
気をつけるポイントは、貸し倒れ(デフォルト)のリスクです。
投資した後は、金利付きの元本が返ってくるのを待つだけなので、比較的ほったらかしにできる投資と考えてました。
ソーシャルレンディング運用先
私のソーシャルレンディングの投資先は2つでした。
・maneo・・業界最大手
・クラウドクレジット・・海外案件多い
その中で、maneoの案件で大規模な期限喪失(返済期限に間に合わない)ことが起きています。
maneo案件で40万円近くの資金が拘束されて、引き出すことができません。
maneoで大規模遅延
初期に投資した運用先は殆ど想定どおりに利益を回収できていたのですが、から遅延が発生しはじめました。
そして、ついに川崎市の病院を担保にした案件で私も出資資金の遅延が発生することになりました。。
私が投資した案件のイメージです。
その額合計で、40万円です。。
maneoからの報告
2018年11月1日に第一報が来ました。
2.経過および回収の見込み
事業者C社は、不動産事業者CU社に対し不動産担保融資を行いました。
2018年5月25日、不動産事業者CU社は、事業者C社に対し、約定利息の支払いを行いませんでしたが、
事業者C社は、担保不動産の任意売却や担保権の実行による回収をもってmaneo社に対する債務の全額を返済可能と判断しました。
そこで、事業者C社は、maneo社から事業者C社への融資はノンリコースローンであるものの、
5月28日、6月28日、7月30日、8月28日、9月28日分のmaneo社への利息の支払いを継続しつつ、担保不動産の任意売却を試みました。
しかしながら、事業者C社は、任意売却に向けた活動の過程において、
すべての担保不動産の任意売却による売却代金をもってしてもmaneo社への元利金全額を支払うことが困難であるとの認識に至り、
maneo社から事業者C社への融資はノンリコースローンであることから、
10月29日を期日とするmaneo社への利息の支払いを履行しない意向をmaneo社に対して示しました。
事業者C社及びmaneo社は、引き続き、担保不動産の競売・任意売却による回収に尽力してまいります。
要約:担保の不動産が売却しても利子分払えないと連絡きたよー。
その後11月6日に元本を毀損する可能性が高まるとの連絡がありました。
2.回収活動状況について
本件融資の担保対象となる不動産(以下「本物件」)は、神奈川県川崎市内の土地及び建物です。
maneo社が事業者C社への融資を審査した当時、本物件の購入を検討する事業者からの買取希望価格の提示がございました。
また、その買取希望価格に加えて不動産評価システムによる不動産評価も参考とした担保評価の提示を受けました。
これらを踏まえmaneo社は担保評価を行いました。
事業性評価といたしまして、不動産事業者CU社に対するスポンサー企業が融資審査当時には存在していました。
maneo社は、このスポンサー企業による事業期間中の資金支援も含めた期中の事業性についての
事業者C社の審査結果等を踏まえた融資審査を実施した上で、事業者C社への融資を実行いたしました。
maneo社としては、担保不動産は一般的には金融機関等から資金調達した上で購入することを必要とするであろう高額の価格帯であるものの、
当初に事業者C社から提示を受けた担保評価から一定の市場性、流動性は見込めるものと判断し、
事業者C社が同社のネットワークを活用して実施していた担保不動産の売却による回収活動を支援してまいりました。
しかしながら、今夏からの急速な金融環境の変化などの影響で、上記での想定より流動性が低下しつつあり、
融資金の元本が棄損する可能性が高まることとなりました。
現在、東京都内の大手不動産会社の系列企業が購入検討中であるほか、大手不動産仲介会社や不動産コンサルタント会社を通じ、
複数の企業に検討を打診中でございますが、本日現在、具体的な契約等には至っておりません。
引き続き、当社は、投資家の皆様には少しでも多くの配当を一刻でも早く実現できますよう、
事業者C社から定期的な回収活動の報告を受けるとともに、協力してまいります。
要約:市況が変化して、元本割れすると思うよー。
その後大きな進捗はなかったのですが、
2019年6月28日に、競売実施したがまだ入札がないとのことでした。
1.回収活動状況について
前回までに任意売却活動と並行して対象不動産に対する競売手続きが進行中であることをご報告しておりました。
この競売については7月3日が開札日、7月10日が売却許可決定日となっており、競売の期日を踏まえて売却活動を継続して参りま した。
東京都内の大手不動産会社の系列企業につきましては、一旦、購入検討は断念するとの意思表示がございましたが、
事業者C社から競売の入札参加を案内し、現在その可否を検討いただいております。
また、不動産会社を介して検討いただている医科大学につきましては、建物のコンバージョンプランの作成
及び費用算出に時間を要しているとの報告がございましたが、競売の開札日を踏まえ、早期の検討結果の報告を依頼するとともに、
競売への入札参加を促している状況です。
なお、リハビリセンターとして検討している静岡県の社会福祉法人につきましては、メインの取引金融機関の審査で取組不可の回答を 受けた後、
他の金融機関に融資の打診をしておりましたが、こちらも取組不可の回答を受けたとのことから検討断念となりました。
これらを踏まえますと、回収手段として最も実現を見込めるのは、従前及び現在の検討者による入札、
もしくは、これまでに接点を持たなかった新たな検討者の入札参加による競売での回収ということとなりました。
要約:競売するけどまだ入札決まってないよー。
他の不動産の価値評価に詳しいサイトによると、競売価格は約5億からということでした。
仮に5億で売れたとしても、私が投資した案件は抵当権が4,5,6位の低い順位ですので、全額返ってきません。つまりこの案件は全損ということです。
また、会社が補填することも法律で禁止されているため、期待できません。
ソーシャルレンディングの実績
投資として考えた場合、600万円投資して、20万円ほどリターンが得られて、40万円の損する可能性が高いです。
つまり、2年間の投資成績は、-20万円でした。
まだ損失が確定したわけではないので元本損失額は0円です。しかしこれまでの状況を踏まえると相当ラッキーがないと損失として、40万円計上されるでしょう。
ソーシャルレンディングは期待利回りは高くない割に、トラブルが発生したときのリスクは極めて大きいです。つまり完全にコツコツドカンです。
また、そのリスクを抑えるために、情報を精査して勉強する必要がありますが、ソーシャルレンディングは情報が明示されておらず分からないため、運用会社を信じるしかありません。
私がmaneoを信じたのは過去の実績と最大手であるというブランドでした。
失敗から得たもの
投資するということは、儲かるだけでなく、損をすることもある。
このことを改めて痛感しました。
また以下のことを理解しないうちは投資してはいけないということを肝に命じます。
- 1. 投資先の収益ドライバーの本質を見極めること
- 2. 判断可能な客観的な情報が示されているこ
- 3. きちんと納得して投資すること
- 4. 投資先は分散するこ
1. ソーシャルレンディングの収益ドライバーは、銀行から融資を受けられないようなリスクの高い案件に投資してリターンを得ること。
2. 判断可能な情報が少ない以上、運用会社の信頼が全てであること
3. 担保の評価などがある程度は自分でも考えられること。案件について担保が本当にその価値があるのか?など考えもしませんでした。自分にも落ち度がありそうです。
また16億と評価した物件が、市場が大暴落しているわけでもないのに5億で売りに出されるなんて想像もつかなかったです。
4. 案件に大金を投入しないこと。私は4案件に10万円ずつ投資していました。これが100万円単位で投資していたらと思うと・・ぞっとします。
これだけは伝えたいのですが、高齢でこれから資金を安全に運用したいという方は安易にソーシャルレンディングに投資しない方がよいです。間違っても一つの案件に大切なお金を投じることはしないでください。
くちぽてのまとめ
・ソーシャルレンディングは本質的にハイリスク
・投資家が判断できる情報が少ない
・ 一つの貸し倒れがおきるとこれまでの利益が吹きとぶ可能性ある